フライングあとがき

マルマァク第1話公開から1年半。
21話、230頁以上費やして、ようやくこの作品で描きたかった「発想の原点」に触れることができました。
その説明は以下に順を追って書きます。
とは言え連作はまだ道半ば。なので、題してフライングあとがき。
中間報告みたいなものです。もちろん読み飛ばしオッケーです。

元々本作は、主人公を複数の異性が取り囲む「ハーレムもの」の体裁を意識する形で組み立て始めました。
しかし、作者はその手のジャンルに疎いです。ハーレムは維持することが目的、終わらない日常を永遠に過ごす…というカタチが主流であったら申し訳ないのですが、今回は「最終的に複数の異性のうち誰か一人を選び、結ばれる」という結末に向かう物語を想定しています。
ただし、本作における誰か一人を選択するという行為は、真逆の意味になるように…と。

魔獣も、戦士も、神様も、全部後付けです。この単純な発想を表現するための道具です。
とはいえ、冒頭からこの展開を明かすのは感情移入という点で難しい。
結局、なるべく愛されるキャラを構築しようとした結果、これだけの時間がかかりました。

回り道もありましたが、ここまでは概ね当初の計算通りです。
「嘘つけ」って声もありそうなんで、一つ証拠を出します。


創造神が遣わした、戦士が転生した名前。


一ツ見 跳…ひとつみ はねる

一人選んで、首刎ねる


それでは最終章、スタートです。
作者の体力気力が保つか、乞うご期待(笑)